労働裁判・判例
非正規格差是正訴訟 賞与と退職金について最高裁が判断を示す 格差を不合理と認めず
令和2年10月13日、次の訴訟について、最高裁判所の判決がありました。 ①大阪医科(薬科)大の元アルバイト職員が、賞与(ボーナス)が支給されないのは労働契約法旧20条(現パートタイム・有期雇用労働法8条)が禁止する不合理 […]
無期転換ルールを巡る提訴 労働者側勝訴が続く
無期転換ルールによる無期転換申込権が本格的に発生することになったのは、平成30年4月からですが、その直前に雇止めされた事案についての訴訟の判決が、報道で取り上げられています。 その内容は、「大手広告会社の嘱託社員だった女 […]
英会話講師が逆転勝訴 雇止めは無効 年次有給休暇がトラブルの原因
「英会話教室の講師を務めていた英国籍の男性が、違法な雇止めをされたとして、運営会社に雇用継続などを求めた訴訟の控訴審判決が、令和元年(2019年)10月9日に東京高裁であり、請求を棄却した一審判決を取り消し、講師としての […]
月90時間超の固定残業代は無効として提訴
「過労死ラインを超える「月90時間超の固定残業代」は無効だとして、男性社員5人が、令和元年(2019年)7月26日に、勤務先の飲料自販機会社に対し、未払い残業代の支払いを求めて、東京地裁に提訴した。」といった報道がありま […]
非正規の格差是正訴訟 住宅手当と家族手当の不支給は不合理(二審で一審判決を支持)
「正社員と同じ業務なのに、手当が支払われず賞与に格差があるのは労働契約法に違反するとして、農業機械の大手企業(松山市)のグループ会社2社に、元契約社員(現在は正社員)が計約1,750万円の支払いを求めた訴訟の控訴審判決が […]
違法な裁量労働制・名ばかり管理職 スポーツ動画配信サービスの運営会社に労基署が是正勧告
「スポーツ動画の有料ネット配信サービスを運営する会社が、元社員に違法な残業をさせていたとして、労働基準監督署が是正勧告をしていた」といった報道がありました。 本年(2019年)6月4日に、元社員が加入する労働組合が記者会 […]
裁量労働制の対象者が労災認定 長時間労働で精神疾患
「建築設計会社において裁量労働制で働いていた社員(20歳代の女性)が精神障害を発症したのは、長時間労働が原因として、労働基準監督署が労災認定していたことがわかった」といった報道がありました。 労働組合(裁量労働制ユニオン […]
育休で定期昇給させず 地裁で違法認定
「大学の男性講師が、育児休業を取得したことで定期昇給が認められなかったとして運営する学校法人に、差額の賃金など約166万円の支払いを求めた訴訟の判決で、大阪地裁は、計約50万円の支払いを命じた。」といった報道がありました […]
「アルバイトにも賞与を」 正規と非正規の格差に関する裁判の詳細が公表されました
本年(2019年)2月に、「アルバイトにも賞与を・・・」というタイトルでお伝えしていた裁判の結果について、その詳細が、裁判所のホームページに掲載されました。 この裁判は、正規と非正規の格差に関するもの。 ある大学のアルバ […]
非正規社員にも退職金の一部を認める(高裁判決)
「正社員と非正規社員の待遇差が、労働契約法で禁じられている「不合理な格差」にあたるか否かが争われた訴訟の控訴審判決で、東京高裁は、2019(平成31)年2月20日、非正規社員(契約社員)にも退職金の一部を支給すべきだとす […]