きりん通信5月2022年　№81♦人間の本性の最も根源的な特長は、自分を評価して欲しいという欲求である♦

2022年7月10日 最終更新日時 : 2024年3月7日 きりん人事労務管理事務所きりん人事労務管理事務所

◆人間の本性の最も根源的な特長は、自分を評価して欲しいという欲求である◆

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きりん通信2022年5月号　№81

2022年5月きりん通信NO.81（おもて） 令和４年度がスタート 厚生労働省関係の主な制度変更をチェックしておきましょう 令和４年４月からの厚生労働省関係の制度変更について、企業実務に影響がありそうな事項をチェックして おきましょう。 令和４年４月からの厚生労働省関係の制度変更 重要事項をチェック □ 雇用保険料率の変更【4 月～9 月(前半)会社負担のみ増額、10 月～3 月(後半)本人負担も増額】 □ 一般事業主行動計画の策定等の義務企業拡大【常時雇用する労働者数が 101 人以上の事業主】 □ 職場におけるパワーハラスメント防止措置の中小企業事業主への義務化 □ 不妊治療と仕事との両立に係る認定制度の創設 □ 育児休業制度等の個別の周知と意向確認、育児休業を取得しやすい雇用環境整備の義務付け □ 有期雇用労働者の育児・介護休業取得要件の緩和 □ ６０歳から６５歳の年金支給停止となる報酬額要件の緩和 □ 月６０時間を超える残業の割増賃金率が１．５倍引上げまであと１年！（令和２３年４月から） □ １００人以上の企業は、週２０時間以上のパート社員も社保加入まであと半年！（１０月から） ★ おおむね、これまでにも紹介していた制度変更ですが、今一度確認しておきましょう。全く対応していな い、対応に不安があるなど、気軽にご相談ください。なお、雇用関係の助成金などについても、令和４年度に おける新しい情報が徐々に公表されています。必要なものについては、適時お伝えするようにします。 コロナの影響により、労働時間が減ったために離職した時の失業手当 新型コロナウイルス感染症の影響で、事業所が休業し、労働時間が減少したことにより離職した方 は、「特定理由離職者」となり、待機期間なく失業手当が受け取れるようになりました。 要件 ①概ね 1 カ月以上の期間週 20 時間を下回る ②令和 4 年 5 月 1 日以降の離職（シフト制の場合は令和 3 年 3 月 31 日以降の離職）
2022年5月きりん通信NO.81（うら） 令和 4 年度 業務改善助成金の申請受付開始 生産性を向上させ、「事業場内で最も低い賃金（事業場内最低賃金）」の引上げを図る中小 企業・小規模事業者を支援する助成金です。昨年に続き、今年もコロナによる売上減少（３０％）企業 については、特例コースを利用できます。特例コースでは、通常コースでは対象外となる、パソコン、スマホ、 タブレットなどの新規購入、軽貨物自動車などが対象となります。 中小企業・小規模事業者の生産性向上を支援し、事業場内で最も低い賃金の引き上げを図る助成金です。 生産性向上の為の設備投資などにかかった費用の７５％もしくは８０％。支給額は３０万円から最高で ６００万円。賃金の引き上げ額と対象人数によって異なります。 パソコン、スマートフォンなどは、殆どの助成金で対象外ですが、今回の特例で、これらが対象になる 場合があります。他にも要件がありますので、ご興味のある方はお早めにお問い合わせください。例年、 早期に予算終了となります。 就業規則の周知を否定 就業規則無効により残業代 380 万円支払命令 トラック運転者として働いていた労働者２人が未払い残業代の支払いなどを求めた裁判で、東 京高等裁判所は「運行時間外手当」などを固定残業代と認めた一審判決を変更し、同社に計 380 万円の支払いを命じました。 同社の就業規則には、出張手当を法定の最低限度で定められた深夜手当相当分として、運行時間外手当を時間 外手当相当分として支給すると定めていました。一審は就業規則によって割増賃金としての性格が明示されて いるとして、両手当を固定残業代と認めていました。 二審の東京高裁は、就業規則の周知が図られておらず、労働契約の内容にならないと指摘。通常の労働時間の賃金に当たるため、残業代が支払われていないと判断しました。 同社は就業規則の周知について、ガラス張りの額縁に入れ、自宅兼事務所の壁にヒモで吊るして掛けていたなどと主張しました。これを「周知していた」とは認められずに、就業規則そのものが無効となった結果です。 また、別件ですが、届け出ていた 36 協定について、労働者の過半数代表者とされていた実習生が内容を全く理解しておらず、一方的に指名して締結させたとみられるため、山口県岩国労基署がこれを無効と判断 し、書類送検されています。 就業規則、36 協定、1 年単位の変形労働時間制など、手を尽くして法令遵守の制度を整えておりますが、 最近は、「内容」ではなく「手続き」に不備があり全ての取り決めがパァになるケースが散見されます。 私もあまり重視していなかった点でもあり、判例を読んでドキッとします。今一度皆さんにお伝えしてい かなければいけない内容です。不安な点がありましたら、いつでもご相談下さい。 令和 4 年 4 月（6 月 15 日支給分）から国民年金の支給額が減額 年金の支給額は、物価と現役世代賃金の変動に応じて改定されます。今年度は 0.4%の引き下げとなりま した。上記の表は、厚生労働省が公表している、国民年金と厚生年金の標準的な金額・・・という事ですが、 この表の厚生年金の受給額は、平均標準報酬月額を 43.9 万円で 40 年間収めた場合です。標準よりはかなり 高水準かと思いますが、それでもやはり厚生年金を収め続けた方の年金は大きいですね。羨ましいです ◆偉人の名言◆人間の本性の最も根源的な特長は、自分を評価して欲しいという欲求である。◆ 他人からの評価より、自分自身の達成感が大切・・・という言葉も好きですが、人はやはり人から評価され ることで達成感を味わえるものかもしれないですね。仕事をさせて評価をしないのは、テストをして採点をしてあげないのと同じかもしれません。今月の名言は「心が変われば運命が変わる」という名言で有名なアメリカの哲学者 ウィリアム・ジェームズでした。


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