労働時間が長いほど雇用・賃金満足度が低下(内閣府:満足度・生活の質に関する調査報告書2022)
我が国の経済社会状況について、GDPだけでなく、満足度・生活の質に関する幅広い視点から「見える化」することが重要であるという観点から、
主観的指標である「満足度」(生活に満足しているかを0点~10点で自己申告するもの)や、関連する生活実態(友人との交流、WLB等)の動向を把握するため、
「満足度・生活の質に関する調査」が2019年2月に開始されました。
この度、その第4回調査(2022年2月実施)の調査結果を分析した報告書が公表されました(令和4年7月29日公表)。
働き方などに関連する調査結果について、そのポイントをみておきましょう。
●働き方の変化とWLB、心の健康
〇コロナ禍前と比べて、仕事時間が減少した割合は増加した割合を上回る。
東京圏では通勤時間が減少した割合が大きく、男性で仕事時間が減少した人は「健康状態」や「WLB(ワークライフバランス)」満足度が上昇。
〇趣味や生きがいがある人では精神的なストレスを受けない割合が高い。
ストレスを受けていない人は生活満足度が高く、ストレスを強く受けている人は、生活満足度が低い傾向にある。
●雇用不安と所得環境
○正規雇用者は非正規雇用者と比べて労働時間が長い人の割合が大きい。
〇雇用形態に関わらず、労働時間が長いほど雇用・賃金満足度が低下。
〇将来の雇用不安は非正規雇用者の方が高い。
〇「雇用賃金」満足度の分布は、製造業で変化はないが、教育学習支援業で低い点数にシフト。
詳しくは、こちらをご確認ください。
<満足度・生活の質に関する調査報告書2022>
・概要:
https://www5.cao.go.jp/keizai2/wellbeing/manzoku/pdf/summary22.pdf
・本文:
https://www5.cao.go.jp/keizai2/wellbeing/manzoku/pdf/report06.pdf