きりん通信12月2022年 №87♦おもしろき、こともなき世を、おもしろく。すみなすものは、心なりけり♦

♦面白くもない世の中でも、面白く出来るかどうかは自分次第♦

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きりん通信2022年12月号 №87

2022年12月きりん通信NO.87(おもて)
新たな総合経済対策を決定 物価高騰・賃上げへの取組などが柱
政府は、令和4年 10 ⽉下旬の臨時閣議で、新たな総合経済対策(物価⾼克服・経済再⽣実現のための総合
経済対策)を決定しました。財政⽀出が約 39 兆円、事業規模が約 72 兆円の⼤型の総合経済対策で、今後、その裏
付けとなる令和4年度第2次補正予算が編成されることになります。そのポイントをチェックおきましょう。 
「物価高克服・経済再生実現のための総合経済対策」のポイント
<全体像> 
今回の経済対策は、世界経済の減
速リスクを⼗分視野に⼊れながら、
⾜下の物価⾼騰など経済情勢の変
化に切れ⽬なく対応し、新しい資本
主義の加速により⽇本経済を再⽣
することを⽬的とした、次の4つを
柱とする総合的な経済対策です。 
①物価⾼騰・賃上げへの取組 
②円安を活かした地域の「稼ぐ⼒」
の回復・強化 
③「新しい資本主義」の加速 
④国⺠の安全・安⼼の確保 
上記の図の内容について、岸⽥総理が次のように説明しています。 
▸(構造的な賃上げについて)賃上げ、労働移動、⼈への投資の⼀体改⾰を進めていく。このため、新しい
資本主義の第1の柱である⼈への投資を抜本強化し、5年間で1兆円の⼤型のパッケージにより、正規
化、転職、リスキリング、すなわち成⻑分野に移動するための学び直しを⽀援する。 
▸(資産所得倍増プランについて)同時に、NISA(少額投資⾮課税制度)、iDeCo(個⼈型確定拠出年⾦)
を拡充し、資産運⽤収⼊の倍増を⽬指す。 
★これらの対策がどのように具体化されるのか? 動向に注⽬です。 
令和 4 年度第 2 次補正予算案が成立 雇用関係の助成金の見直しなども決定
令和 4 年度第 2 次補正予算が、令和 4 年 12 ⽉ 2 ⽇に、参議院本会議で可決、成⽴しました。この補正予算
の内容は、⼀般会計の歳出総額が 28 兆 9,222 億円。 
厚⽣労働省関係では、追加額 4 兆 7,858 億円(うち⼀般会計 4 兆 6,137 億円)が計上されており、賃上げ、
⼈への投資、成⻑分野への労働移動とそれを⽀える雇⽤保険財政の安定化(「賃上げ・⼈材活性化・労働市場強
化」雇⽤・労働総合政策パッケージ)等にも 7,444 億円が投じられることになります。
2022年12月きりん通信NO.87(うら)
雇用関係の助成金については、次のような見直しが行われることになります
●⼈材開発⽀援助成⾦【事業展開等リスキリング⽀援コース】創設 
 企業内における事業展開等に伴う労働者のスキル習得を⽀援する⼈材開発⽀援助成⾦ 
●R4.12.2 以降、キャリアアップ助成⾦が拡充し、使いやすくなります。 
 訓練を実施して正社員化する場合、訓練加算 9.5 万円〜11 万円 など 
●業務改善助成⾦の拡充 事業内の最低給与を引き上げることで設備投資などを⽀援。最⼤ 600 万円 
●労働移動⽀援助成⾦の拡充 事業主の経済的事情により離職した「再就職援助計画対象者」を雇い⼊れ 
 ★通常30万円→→→40万円(コロナの影響・異業種 45 歳以上は更に40万円加算) 
 ★OFF-JT費⽤上限 30 万円〜40 万円 ★OFF-JT1,000 円/時 ★OJT900 円/時 など 
●R4.12.2 中途採⽤等⽀援助成⾦(中途採⽤拡⼤コース)の拡⼤ 
 ★中途採⽤50万円 45歳以上の中途採⽤100万円 
●R4.12.2 特定求職者雇⽤開発助成⾦(成⻑分野等⼈材確保・育成コース) 
 ★通常の1.5倍 90万円〜360万円
★詳しくは、Mykomon 事務所からのお知らせでご案内致します。 
 助成⾦の重点は、雇⽤調整助成⾦を縮⼩して「⼈への投資・⼈材育成・賃上げ」に移⾏しています。皆様
からお寄せ頂く相談の中で、求⼈のご相談が今は⼀番の難問です。 
 真の雇⽤環境の改善が、確実な⼈材確保に繋がります。
国家公務員の令和4 年冬のボーナス 平均支給額は前年比0.1%増 65万2100円
令和 4 年 12 ⽉ 9 ⽇、国家公務員に冬のボーナス(令和 4 年 12 ⽉期の期末・勤勉⼿当)が⽀給されま
した(内閣⼈事局より発表) 
⽀給⽉数(成績標準者)は 2.21 ⽉相当であり、⼀般職国家公務員(管理職を除く⾏政職職員)の平均⽀
給額(成績標準者)は約 65 万 2, 100 円ということです。 
⽇本は賃⾦がなかなか上がらない。賞与もなかなか上がらない。と⾔われています。これは私の主観で
すが、⽇本は「保障」の概念が強すぎるのが仇になっているのではないでしょうか︖ 
 「⼀度上げたら下げることは出来ない」そう思うから、いい時もなかなか 賃⾦に反映しにくくなってしまうのかもしれません。 
確かに、いい時に沢⼭もらって嬉しいけど、下がるとモチベーションも 
下がるのは事実かもしれません。でも、その理由と仕組みが公平で、納得 できるものであれば、「悪くても下がらない」のはかえってモチベーション が下がるのではないでしょうか。 
賃⾦の昇給や賞与の仕組みづくりをご検討の際は、是⾮、ご相談下さい。 
それぞれの企業にあった制度の構築をお⼿伝いさせて頂きます。
◆⾼杉晋作の名⾔◆◆おもしろき、こともなき世を、おもしろく。すみなすものは、⼼なりけり◆◆ 
1839 年から 1867 年 江⼾時代の幕末期活躍した⻑州藩の尊王攘夷派の志⼠。柳⽣新陰流剣術の免許
皆伝を持ち、吉⽥松陰が主宰していた松下村塾に⼊塾し、「松下村塾四天王」とも呼ばれていたそうです。
 この時代に⽣きた⼈たちは、「⽣きることに意味があるか?」なんて考えることはあまりなかったでし
ょう。⽣きることに必死だったから。ハングリーから⽣まれるものは⼤きいと思います。 
⾯⽩くもない世の中でも、⾯⽩く出来るかどうかは⾃分次第 ものの⾒⽅や考え⽅は、⾃分がどう思
うかでどうにでも変わるものです。という意味だそうです。 
 29 歳の若さで亡くなりしたが、その⾏動⼒と決断⼒は、とても定評があったとか。⼭⼝県下関市吉⽥
の東⾏庵に「墓誌碑」としてお墓があるそうです。いつかゆっくりお参りしてみたいと思います。