トラック、バスなどの業者への監督指導等 労働基準関係法令違反8割超
厚生労働省は、平成29年8月9日、全国の労働局や労働基準監督署が、平成28年にトラック、バス、タクシーなどの自動車運転者を使用する事業場に対して行った監督指導、送検等の状況を取りまとめ、公表しました。
【平成28年の監督指導・送検のポイント】
●監督指導を実施した事業場は 4,381事業場。このうち、労働基準関係法令違反が認められたのは、 3,632事業場(82.9%)。
●主な労働基準関係法令違反事項は、
①労働時間(55.6%)、②割増賃金の支払(21.8%)、③休日(5.0%)。
●重大・悪質な労働基準関係法令違反により送検したのは 68件。
労働基準関係法令違反が8割を超えているということで、労働者にとっては厳しい労働環境であることがうかがえます。
厚生労働省では、引き続き、自動車運転者を使用する事業場に対し、労働基準関係法令などの周知・啓発に努め、労働基準関係法令違反の疑いがある事業場に対しては監督指導を実施するなど、自動車運転者の適正な労働条件の確保に取り組んでいくとのことです。
また、度重なる指導にもかかわらず法令違反を是正しないなど重大・悪質な事案に対しては、送検を行うなど厳正に対応するとのことです。
詳しくは、こちらをご覧ください。
厚労省:「自動車運転者を使用する事業場に対する平成28年の監督指導、送検等の状況」
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000174269.html