「総合型DC」「選択制DB・選択制DC」などについて今後の論点などを整理(社保審の企業年金・個人年金部会)
厚生労働省から、令和6年12月2日に開催された「第38回 社会保障審議会企業年金・個人年金部会」の資料が公表されました。
今回の主な議事は、「DC制度・その他について」です。
具体的には、いわゆる「総合型DC」、自動移換、いわゆる「選択制DB・選択制DC」、脱退一時金の要件などについて、課題や今後議論すべき点などが整理されています。
たとえば、いわゆる「選択制DB・選択制DC」については、次のとおりです。
【課題】
●いわゆる選択制DB・選択制DCにおいて、給与ではなく事業主掛金として拠出する場合、賃金に当たらないため、社会保険料等の算定対象とならない。
●このため、いわゆる選択制DB・選択制DCの導入・実施に際しては、事業主から従業員に対し、将来の公的年金の給付額が下がる等の影響が生じうることを含め、制度内容に関する説明が丁寧に行われることが重要である。
【ご議論いただきたい点】
●いわゆる選択制DBについて、DCと同様、DBの法令解釈通知に追記する等、事業主が従業員に社会保険・雇用保険等の給付額への影響等を説明するよう求めていくことについて、どのように考えるか。
●いわゆる選択制DB・選択制DCをこれから実施する事業主において、労使協議や導入時・加入時に、従業員に対して正確な説明が行われるようにするため、具体的にどのような取組が考えられるか。
他の項目も含め、今後の動向に注目です。
詳しくは、こちらをご覧ください。
<第38回 社会保障審議会企業年金・個人年金部会/資料>
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_46378.html