生成AIの利活用に向けた環境整備、スタートアップの人材獲得に有効なストックオプション制度の法制などを進める(新しい資本主義実現会議)

首相官邸において、令和5年4月25日、「第17回 新しい資本主義実現会議」が開催されました。今回の会議では、科学技術・イノベーションの追加検討事項及びGX(グリーン・トランスフォーメーション)・DX(デジタル・トランスフォーメーション)などを進めるための企業参入・退出の円滑化について、議論が行われました。議長である岸田総理は、この日の議論を踏まえ、次のようにコメントしています。

●生成AIは、活用の仕方によって、人手不足への対応などの労働生産性の向上が期待されるものであるため、産業側での利活用に向けた課題の洗い出しと開発の促進などの環境整備を進める。また、レアアースなどの循環利用、サーキュラーエコノミーについて、経済安全保障上の観点も踏まえ、取組を進める。

●我が国の開・廃業率は、両方とも、諸外国に比べて低い水準で推移している。参入については、スタートアップ育成5か年計画の実行に着実に取り組むとともに、スタートアップの人材獲得に有効なストックオプション制度の法制を早期に検討する。
また、企業経営者が事業不振の際に、早い段階からM&A・事業再構築・廃業などの幅広い選択肢について、専門家に相談でき、意思決定できる体制を官民で全国的に整備し、支援策を講じるなど、環境整備を図る。
加えて、金融債務の減額等を容易にする事業再構築法制の整備や、いわゆる事業成長担保融資の拡大を進める。

これらの内容は、令和5年6月に改訂することとされている「新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画」に盛り込まれるようです。

詳しくは、こちらをご覧ください。

<第17回 新しい資本主義実現会議>
https://www.kantei.go.jp/jp/101_kishida/actions/202304/25shihon.html