将来の年金受給額と企業の社会保険料
社会保険の加入義務。事業主がきちんとしようと思っても、従業員の反対にあることもあるようです。
将来の年金より、現在の手取り額が減ることの方が重要なんですね。
厚生年金に加入した場合、将来もらえる年金額は、どのくらい増えるのでしょうか。
民間の個人年金や生命保険では、将来や万が一の時にいくら貰えるのか、
それこそをしっかり分かりやすく伝えてくれますよね。
なのに、国の保険は労災にしろ、年金にしろ、健康保険給付にしろ、
補償内容の伝え方がとっても不親切に感じます。
将来の年金受給額と保険料
国民年金の受給額は・・・年間777,792円(令和4年4月)
これは、20歳から60歳までの480カ月、全月欠かさず納めた場合の金額です。
厚生年金の受給額は・・・上記の年金額に加算されて支給されます。
厚生年金に加入する期間は、国民年金も同時に払っていることになります。
平均標準報酬額の合計に、5.418/1,000を掛けた額が上記の国民年金保険に、上乗せして支給されます。
月給30万円×5年(賞与なし)厚生年金に加入した場合、報酬比例部分年金受給額は、97,524円となります。
仮に、20歳から60歳まで40年間ずっと月額30万円で加入していたとしたら、年金額は国民年金加入者のおよそ2倍になります。
将来受給できる年金額の大まかな目安(すべての加入期間が、平成15年4月以降の場合)
加入期間 | 平均標準報酬額(賞与含む) | |||||
100,000円 | 200,000円 | 300,000円 | 400,000円 | 500,000円 | ||
1年 | 12月 | 6,502円 | 13,003円 | 19,505円 | 26,006円 | 32,508円 |
5年 | 60月 | 32,508円 | 65,016円 | 97,524円 | 130,032円 | 162,540円 |
10年 | 120月 | 65,016円 | 130,032円 | 195,048円 | 260,064円 | 325,080円 |
15年 | 180月 | 97,524円 | 195,048円 | 292,572円 | 390,096円 | 487,620円 |
20年 | 240月 | 130,032円 | 260,064円 | 360,063円 | 520,128円 | 650,160円 |
25年 | 300月 | 162,540円 | 325,080円 | 487,620円 | 650,160円 | 812,700円 |
30年 | 360月 | 195,048円 | 390,096円 | 585,144円 | 780,192円 | 975,240円 |
35年 | 420月 | 227,556円 | 455,112円 | 682,668円 | 910,224円 | 1,137,780円 |
40年 | 480月 | 260,064円 | 520,128円 | 780,192円 | 1,040,256円 | 1,300,320円 |
※表は右にスクロールできます。
厚生年金の受給額は、配偶者の有無や、生年月日など様々な条件によって異なります。
ご自身の年金額は誕生月に年金機構から届く「年金定期便」や年金加入者ダイヤルでご確認下さい。
【企業における保険料】月給30万円 一人分の例(令和4年10月)
会社負担 | 本人負担 | 合計 | |
厚生年金 | 28,530円 | 27,450円 | 55,980円 |
健康保険 | 14,565円 | 14,565円 | 29,130円 |
雇用保険 | 2,550円 | 1,500円 | 4,050円 |
労災保険 | 900円 | 0円 | 900円 |
合計 | 46,545円 | 42,915円 | 90,060円 |